馬にかける思い
乗馬についての熱い思いを綴っていきます!!
私が乗馬を始めることになったきっかけ。
以前から牧場の仕事にあこがれがありました。
アルバイトをしながら就職活動をしているときに、知人が「ある牧場がスタッフを募集しているよ!」と新聞記事を見せてくれました。
「これだ!」と思い、記事をしっかり読まずに面接希望の電話をしました。
後日、面接の場所へ行くのですが、新聞記事の一面草原がひろがっている写真とどうも違うのです。道を間違えたんじゃないかと、しばらく車でぐるぐる回りました。
面接時間も迫っていたので会社の方へ電話をして、道を聞いて向かったのですが、やはり周りは田んぼだらけ・・・。
しばらくすると、その田んぼの中に一軒の乗馬クラブを発見!
なんと牧場は牧場でも馬の牧場で、しかも乗馬クラブだったんです。
応募した当初は、トラクターに乗って牧草を刈り取ったり、夕日を背にフォークで干し草を積み上げたりする自分の姿を想像していたので、ちょっと違うなぁと思いながらも、一度やってみて考えようと思い、面接に臨みました。
面接終了後、「合否の結果は後日連絡します」と言われるかと思いきや、社長から「あなたがこの会社に対しての評価をして、あなた自身で入社するかどうか決めなさい!」とまたまた拍子抜けというか意外なことの連続でした。
結果、お世話になる事に決めたのですが、今まで引き馬にしか乗ったことがなかった私です。どうなることやら。。。
それからは馬に乗ることを仕事として、練習していくのですが、初めての外乗へ連れて行ってもらった時に、今までに味わったことのない感覚に衝撃を受けました。
連歩(はやあし)になった時の突き上げられる感覚、そのせいでバランスが崩れて落馬しそうな自分を、必死で落ちないように全神経を働かせて乗る。
でもしばらくすると少し慣れてきて、多少の余裕も出てきます。
そうなると次のステップで駈け足(かけあし)です。
連歩でもこんな感じなのに、走ったらどうなるの?と不安と期待が入り交じります(9割方不安ですが・・・)。
高まる不安と鼓動を抑えながらも、スピードは徐々に上がっていきます。
すると途中から馬のリズムが変わり、体が馬から放り出されるような馬の躍動感を感じました。
「走った!今走ってるんだ!」と実感しました。
でもその感情にひたることはできず、その時は落ちないように必死でしがみつき、先導の馬に付いていきました。
これも何度か経験すると、体がだんだん慣れてきます。
すると、風を切る音、蹄(ひづめ)の音、体に伝わる馬の躍動感や息づかいが分かりはじめます。
視界も、最初は周りの景色が早回しの映像のように流れて見えたのが、次第に視野も広がり、周りの風景が見渡せるようになりました。
その時に感じた「心地よさ、爽快感」は、今でもはっきりと覚えています。
今、自分がガイドをしてお客様を案内したときも、馬に乗る前と乗った後の表情(特に目の輝き)が変わるのをいつも感じます。おそらく馬に乗ることで身体的にも、精神的にもよい刺激を受ける結果だと私は思います。
馬を通じて、普段できない非日常な体験をすることで、自分が感じたようなドキドキする緊張感や爽快感を味わっていただけたらという思いで、日々がんばっています。
馬に乗ってドキドキ・ワクワクする経験を、楽しんでみませんか?