ぼくと馬の三日間

中村 篤也
八月、馬の大好きなぼくは、熊本県の阿蘇うま牧場での乗馬学校に参加した。
牧場長のダンさんとスカーレットさん、そして五頭の馬達に出迎えられて、ドキドキワクワクの乗馬学校は始まった。
まず、牧場で一番ベテラン馬のマロンにごあいさつのブラッシングをしてから、ダンさんの先導で外乗に出かけた。マロンに乗るのは五月以来だったので、少しドキドキした。
道のない森の中を、マロンと息を合わせてどんどん進んで行った。やっぱりマロンはぼくの気持ちをわかってくれるベテランの馬だなぁと安心した。
その後、馬場でおもしろキャラのチョコに乗ったのだが、ぼくの指示を聞いてくれず、楽をしようとするので笑えた。馬も人間と同じで性格はいろいろでおもしろい。
夜はみんなでカレーを作って食べたり、温泉に入ったりして楽しく過ごして、ぼくは初めてテントでねぶくろに入ってねた。
次の日も朝からやることはてんこ盛りだった。しかも、それはぼくがほぼ初めて経験することばかりで、とまどいながらだったけど、実は楽しくてしかたなかった。
馬達へのカイバやりや、初めて見るきょ大なフォークを使って、かり取った草を積んだり、馬房そうじでは、たくさんのフンを取って一輪車に乗せて運ぶ作業をくり返した。どれも馬達が喜んでくれるだろうなと思いながら一生けん命やった。馬の手入れをした後には、マロンに乗って軽く走ってみたり、森の中に入ってみたり、ゆめのように楽しいぼう険をした。
気分良く牧場に帰って来たぼくは、馬場でチョコに乗った。ところがチョコは全然言うことを聞いてくれなくて、危うく落馬するところだった。どうもチョコとは息が合わなくて、ガッカリしたままこの日は終わった。
三日目の朝が来た。最終日だと思うとさみしくなった。
カイバをやって、ブラッシングして外乗に出た。ぼくが乗ったのはチョコだ。今日こそは息が合えばいいなと思った。
緑がきれいな森の中を、チョコと走った。
トコッ、トコッとチョコの足音がひびいた。
落ちそうな時もあったけど、やっとチョコと仲良くなれたみたいでうれしかった。
牧場に帰ったらすぐにチョコの馬房そうじをした。楽しませてくれたお礼に一生けん命きれいにした。
そして最後にマロンに乗った。「さようなら。ありがとね」という気持ちで乗った。三日間、一番長くいっしょにいたマロンには伝わったかもしれないなぁ。
三日間の乗馬学校は、大好きな馬といっぱいふれあえて、いろんな経験もできて、一生忘れられないぼくの思い出になった。
牧場のみなさん、ありがとう!

ぼくと馬の三日間” に対して1件のコメントがあります。

  1. Scarlet より:

    篤也くん
    3日間、本当によく頑張りましたねぇ~!!!
    私も久しぶりに寝袋で寝ました。少し腰が痛かったけど楽しかったです。
    特に皆とのお食事の時間がとても楽しかったです。
    文章も本当に上手ですねッ!!!!!
    是非、次回は、外乗を一緒にしたいです。

    1. 平山 昌利 より:

      ほんとはだいぶ前に作文もらってたんですけどアップするのが遅くなりました…f(^_^)
      ほんと良く書けてますよね~
      その光景が浮かんできますもん(^^)

      それとほんとは違うとこにアップしたかったんですがやり方が分からず今はここです。
      近いうちにでもそちらにいれようと思ってます。

      春の乗馬学校は人数集まるように頑張りまーす!!

  2. Atsuya より:

    DAN&スカーレット様
    夏休みの宿題として学校に提出した作文をのせてくれてありがとう~(^o^)/
    あのときはお世話になりました!!
    あの3日間は多分一生忘れないと思います。
    春の乗馬学校まだ行けるか分かりませんが、また馬と絆を深めたいです。今度はもっとチョコと仲良く出来るように頑張ります!!

    1. DAN より:

      Atuya載せるの遅くなってごめんねm(__)m
      馬との絆、チョコともっと仲よくなれるように春の乗馬学校の予定は考えてるからね~(^^)

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